毎月定額で映画やテレビドラマ、アニメなどを視聴できる動画配信(見放題)サービスが人気を集めています。アプリを通してiPhone・Androidスマホやタブレット、パソコン、自宅のテレビ等で動画をストリーミング再生して楽しむ光景は、ありふれたものになってきています。
本記事では、おすすめの動画配信サービスの現状やメリット・デメリットなどを取り上げて比較しながら、その選び方について詳しく紹介します。
月額料金(税別) | コンテンツ数 | 画質 | 無料お試し期間 | ダウンロード機能 | |
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dTV | 500円 | 12万本以上 | SD/HD/4K | 31日間 | ○ |
Hulu | 933円 | 5万本以上 | SD/HD/フルHD | 14日間 | ○ |
U-NEXT | 1990円 | 8万本以上 | フルHD/4K | 31日間 | ○ |
FODプレミアム | 888円 | 3000作品以上 | SD/HD | 1カ月間 | ○ |
Amazonプライムビデオ | 370円(年会員だと月額実質300円) | 非公開 | SD/HD/4K | 30日間 | ○ |
auビデオパス | 562円 | 1万本以上 | SD/HD | 30日間 | ○ |
dアニメストア | 400円 | 2700作品以上 | SD/HD/フルHD | 31日間 | ○ |
おすすめの動画配信サービス9つについて、以下に特徴・レビューをまとめてみました。無料トライアル体験と併せて、サービス比較の検討材料にしてみてください。
目次
dTV(ディーティービー)
実は「dTV」の運営は、エイベックス通信放送(ドコモとavexの合弁)がおこなっています。そのサービス名から、ドコモユーザーしか使えないサービスと勘違いされがちですが、2015年4月のキャリアフリー化によって現在は誰でも利用でき、500万を超える会員数は国内最大と謳っています。
月額500円と料金がかなりリーズナブルながら、コンテンツ数は12万以上で国内トップ、というより群を抜いた品揃えです。ジャンル別でみても、映画を筆頭にコンテンツ数で他を圧倒していますが、一部は個別課金が必要な作品(PPV)もあります。
BeeTV開局から9年を経て、膨大な視聴データをもとに日本人の嗜好に合った作品を制作したり(有力な邦画作品と連動したオリジナルのスピンオフドラマなど)、J-POPアーティストのライブ生配信やMVなどの音楽コンテンツ、アニメの積極的な配信も魅力です。最近ではFOD(フジテレビオンデマンド)との共同制作や、劇場版のオリジナルドラマなど、限定配信コンテンツにも注力しています。
画質は多くがHD(一部4Kに対応)で楽しめます。様々なデバイスに対応しますが、ゲーム機には非対応。ただし、dTVターミナルという専用テレビ視聴デバイスも用意されるほか、Apple TVもサポートしています。ダウンロード機能(オフライン再生)が提供されている点も、外出時に視聴する機会が多いユーザーにとって嬉しいところです。
月額料金:500円(税別)
総コンテンツ数:12万以上
画質:SD/HD/4K
個別課金(PPV):あり
無料お試し期間:31日間
dTVチャンネル
2018年2月に、新しく「dTVチャンネル」がスタート。映画、ドラマ、アニメ、音楽・ダンス、ドキュメンタリーなど多彩な31の専門チャンネルが見放題。ドコモ回線を保有するユーザーは月額780円(税抜)。ドコモ回線を保有しないユーザーは1280円(税抜)です。
ドコモ回線を保有するユーザーは「dTV+dTVチャンネル」の加入で月額980円(税抜)になります。ドコモ回線を保有しないユーザーはセットで月額1480円(税抜)です。
dTVは月額500円(税抜)でdTVチャンネルは月額780円(税抜)で合わせると1280円なので、300円お得になります。
Hulu(フールー)
「Hulu」は、国内では動画配信サービスの先駆け。米国発のサービスだけに、とりわけ海外ドラマのコンテンツ数は最上位クラスの品揃えとなっています。国内会員数は172万を超えています(2018年7月)。
国内事業が日本テレビに買収されたこともあり、ドラマを中心に国内のテレビ系コンテンツが充実。日テレだけでなく、TBS・NHK・フジテレビをはじめとした主要キー局の人気番組をカバーし、テレビ放送とほぼ同時の見逃し配信も多くなっています。アニメに関しても比較的豊富なラインナップで、今後のコンテンツ拡充にも期待できそうなサービスといえます。
追加料金がかかるペイパービュー(PPV)はなく、コンテンツは完全見放題。ほぼ全コンテンツがHD画質で楽しめるなど、このあたりの安定感はさすがです。テレビ機器からスマホ、タブレット、Chromecast、Fire TV、ゲーム機まで多くのデバイスに対応しますが、同一アカウントで同時に複数デバイスによる視聴はできません。最近、ようやくダウンロード(オフライン再生)機能にも対応しました。無料トライアル期間は他サービスに比べてやや短めに設定(2週間)されています。
2017年5月に大幅リニューアルが実施され、一部混乱もみられましたが、スマホやタブレットのアプリ版/ウェブ版、テレビ向け、ゲーム機向けなどデバイスごとに最適化されたデザインに進化。また、これまでパソコンでしか視聴できなかった音楽ライブやスポーツ、FOXチャンネルなどのリアルタイム配信が、スマホやタブレットからも見られるようになっています。キッズ作品のみ表示のアクセス制限に対応し、ファミリーでも安心して使えます。
月額料金:933円(税別)
総コンテンツ数:5万本以上
画質:HD
個別課金(PPV):なし
無料お試し期間:14日間
U-NEXT(ユーネクスト)
2007年に提供開始した「U-NEXT」は、国内の動画配信サービスでも古参の存在。月額料金は1990円と他サービスに比べて少々高めですが、映像コンテンツ数でおそらく国内最多の13万本以上(うち約8万本が見放題対象)を取り揃えるほか、料金内で70誌ほどの雑誌が読み放題となっています。
作品の配信タイミングも早く、更新頻度が高いのも特長。最新作を中心に個別課金の必要なPPV作品も少なくありませんが、定額料金内で毎月付与される1200ポイント(1ポイント=1円分)での視聴ができるので、他サービスでは見られないような人気作品も月に3本程度は楽しめます。また、サービス内で貯めたポイントが映画館(イオン・松竹・ユナイテッド等)でのチケットとの交換や割引に使えるサービスもユニークです。
映像の画質は基本的にフルHDで、クリアで見やすい印象。視聴可能デバイスも、ほとんどのものを網羅します。子アカウントを無料で3つまで追加し、最大4ストリームでの視聴がおこなえる「ファミリーアカウント」も便利です。スマホとタブレットに限って、コンテンツをダウンロードしてオフライン再生する機能も用意されます。
「U-NEXT」レビュー:とにかく豊富な品揃え、見放題と毎月のポイントで攻略したい動画配信サービス
最近ではUIを刷新したほか、4Kコンテンツの配信も開始するなど、老舗サービスながらも日々進化している印象。少々お金を出しても新作やアダルト、雑誌もいろいろ見たい、という旺盛なユーザーにオススメできるサービスです。
月額料金:1990円(税別)
総コンテンツ数:13万本以上(見放題は8万本以上)
画質:フルHD/4K
個別課金(PPV):あり
無料お試し期間:31日間
FODプレミアム(フジテレビオンデマンド)
国内ドラマなどテレビ系のコンテンツが好みなら、このところ脚光を浴びている「フジテレビオンデマンド(FOD)」もおすすめサービスの一つです。まず、見逃してしまったフジテレビの話題のドラマ最新話やバラエティ番組が、地上波放送後7日間は無料で閲覧できます。
そして、FODの中でもとくに人気が高いのが見放題コース「FODプレミアム」(月額888円)です。過去にフジテレビが制作した新旧ドラマやバラエティ・アニメ・映画、配信オリジナル番組といった独占コンテンツを中心に、4万本を超える膨大な映像のうち2000作品以上が見放題で楽しめるだけでなく、料金内で雑誌100点以上が読み放題となるのもかなり嬉しい特典といえます。
地上波よりも先出しのオリジナルドラマも取り揃えるほか、フジテレビらしい「アナウンサー」のカテゴリーや、海外ドラマや映画・オリジナル作品までを広く網羅。『テラスハウス』『人志松本のすべらない話』といったバラエティも充実しています。さらに毎月もらえるポイントで、電子書籍やコミックの購入に充てることも可能です。
AmazonアカウントでFODプレミアムに登録すると1カ月無料での利用が可能で(下記ボタンよりアクセス可)、テレビ見逃し系の動画配信サービスでは珍しく、無料でのお試しがおこなえます。
月額料金:888円(税別)
総コンテンツ数:3000作品以上
画質:SD/HD
個別課金(PPV):あり
無料お試し期間:1カ月間
Amazonプライムビデオ
「Amazonプライムビデオ」の最大の強みは、Amazonプライム会員(月額400円、年会費3900円)なら追加料金なしで利用できるという点。つまり、動画見放題サービスだけでなく、音楽聴き放題サービスである「Prime Music」や、Amazonの買い物で当日お急ぎ便やお届け日時指定便などもすべて月325円(年会費を12カ月で割った額)で使える、大変リーズナブルなものとなっているわけです。
Netflix同様、2015年9月に国内サービスを開始し、日本では後発組に含まれますが、国内外の映画やテレビ・ドラマ、オリジナル制作の作品などラインナップ自体は少なくありません(コンテンツ数は3.5万以上)。画質はSD/HD/4Kで、ダウンロード(オフライン再生)機能も備えます。
しかしながら弱点も散見され、個別にレンタル購入が必要なPPV作品が多くを占めており、実際に見放題できるものはある程度限られています。また、Chromecastが非対応デバイスとなっており、テレビで視聴するにはAmazon Fire TV(Stick)やApple TVなどが必要になります。
それでも、他のプライム会員特典も料金内で享受できると考えれば余裕で目をつむれるとも言え、コストパフォーマンスを重視して手軽に楽しみたい人には、最も魅力的に映るサービスでしょう。最新の作品にこだわらなければ、プライムビデオはおすすめです。
月額料金:400円(税込)/ Amazonプライム年会費3900円=実質325円(税込)
総コンテンツ数:非公開
画質:SD/HD/4K
個別課金(PPV):あり
無料お試し期間:30日
詳しくはこちら
auビデオパス
au(KDDI)の提供するリーズナブルな動画配信サービスが「ビデオパス」です。KDDIとJ:COMがグループ会社の関係にあることもあってか、国内の映像作品の充実度には定評があります。毎月1本、通常レンタル対象の最新作が追加料金なしで楽しめるほか、スマホやタブレット、パソコンはもちろん、テレビの大画面(Chromecastなどを経由)でも視聴できます。
見放題プランの月額料金は562円(税別)。dTVなどと同様、低価格で利用できます。ちなみにauビデオパス会員なら、TOHOシネマズやユナイテッドシネマズ/シネプレックスの映画鑑賞料金が割引となる特典も受けられます。
2018年8月より、au ビデオパスはキャリアフリー化され、auユーザー以外でも利用できるようになりました。初回入会時は30日間無料で利用できるので、まずはお試しするのもアリでしょう。
月額料金:562円(税別)
総コンテンツ数:1万本以上
画質:SD/HD
個別課金(PPV):あり
無料お試し期間:30日間
dアニメストア
動画配信サービスを楽しむといっても、もっぱらアニメばかり観るという人には「dアニメストア」が外せないでしょう。月額400円(税別)というレンタルビデオわずか1本分ほどの料金で、約2700もの作品が見放題になる国内最大のアニメ配信サービスです。dTV同様、ドコモユーザー以外も利用できます。
ChromecastやApple TVにも対応するため、スマホやタブレットだけでなくテレビやPCなど大画面でも視聴できます。画質は4つのモードが用意され、HD画質ではハイクオリティな神作画も楽しめるほか、外出中でも通信量を抑えた画質(きれい)なども選択可能。ダウンロードによるオフライン再生機能も備えています。
そして、何と言っても決め手になるのは、コンテンツの豊富さ。現在テレビ放送中の最新アニメをはじめ、ここ数年のヒット作、あの頃の懐かしい作品、往年の名作まで、圧倒的なラインナップで攻めています。アニソンやミュージッククリップも聴き放題。初回31日間は無料でお試しできるので、実際のコンテンツ充実度をチェックしてみてはいかがでしょうか。
月額料金:400円(税別)
総コンテンツ数:2700作品以上
画質:SD/HD/フルHD
個別課金(PPV):あり
無料お試し期間:31日間