経理担当者が退職してしまった、引き継ぎが十分でなく経理が辞めたためどうしたらいいかわからない。
しかし、税理士に頼むには高額なコストがかかるため、できるだけ安く抑えたいですね。
もし中小企業であれば、尚更コストを抑えたいところではあります。
そういった場合には、経理のクラウドサービスというものが存在します。
目次
経理のクラウドサービスを利用する
税理士に委託するなどが主流でしたが、最近はIT化に伴い各企業から経理専門のクラウドサービスが始まっています。
経理クラウドサービスとは、人材を採用することなく経理がまわるサービスを利用することができます。
経理のクラウドサービスには大きく分けて2つあります。
クラウド会計ソフトと代行型クラウドサービス
クラウドサービスには「クラウド会計ソフト」と「代行型クラウドサービス」の2つが存在します。
クラウド会計ソフトとは、専用の会計ソフトを使用して必要最低限の情報を入力すれば、あとの計算は自動で行ってくれるソフトのことです。
複雑な経理ソフトを覚えなくても、これ1つで簡単に行うことが可能になります。
代行型クラウドサービスとは、請求書発行、支払業務、給与計算、会計入力までトータルに請け負ってくれるサービスです。
領収書などをスキャンしてクラウドにデータを共有するだけで良いので、自分で入力する手間を完全に省け経理の業務が不要となります。
では、次にクラウド会計サービスと代行型クラウドサービスのそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
クラウド会計ソフトのメリット
・お試し無料ででき、かつ低コストである
・ソフト売り切りではなく、サービスも含まれているのでサポートも安心できる
・会計ソフトを使用するよりも大幅に時間を短縮できる
クラウド会計ソフトのメリットは、経理業務を完全に自動化することができます。
例えば、銀行口座やクレジットカードとのデータ連携ができるため、入手出金や利用履歴は自動で会計ソフトに反映させることができます。
クラウド会計ソフトのfreee(フリー)は、30日間お試し無料期間が設けられているので、まずは試してみることも可能です。
また、一般の会計ソフトではUSBメモリなどバックアップのために他の媒体に保存する必要がありますが、入力データはクラウドサーバーに保管されるため、自動でバックアップで保存してくます。
クラウド会計ソフトのデメリット
・慣れが必要である
クラウド会計ソフトのデメリットとしては、あくまでもソフトであるので必要最低限の情報は自分で入力する必要があります。
専用のソフトを使用しますが、ソフトを買い切りではなく、サービスも含まれているので月額や年額使用料の一定の維持費がかかります。
クラウド会計ソフトは便利でありますが、全ての機能を使いこなすまでには、時間がかかります。
また、特殊な業種や複雑な会計処理には対応していない場合があります。
以上が、クラウド会計ソフトのメリットとデメリットです。
次に、代行型クラウドサービスのメリットとデメリットを解説していきます。
代行型クラウドサービスのメリット
・経理業務を完全に任せることができる
・データ入力の必要がなく、自分の業務に集中できる
・会計ソフトの引き継ぎなど急な退職のリスクがない
・経理担当者の採用コストを削減できる
代行型クラウドサービスのメリットは、経理業務を完全に任せることができるので、経理の知識を覚える必要がありません。
また、データ入力はほとんどないので、自分の業務を集中して行うことができます。
さらに、経理担当者を採用するコストを削減でき、経理担当者のみがわかるブラックボックス化を防ぐことで、経営全体の資金繰りがしやすくなります。
代行型クラウドサービスのデメリット
・クラウド会計ソフトに比べ、コストがかかってしまう
代行型クラウドサービスのデメリットとしては、クラウド会計ソフトに比べると、高コストになってしまうということです。
ただ、経理を採用コストに比べると安価であり、資金繰りも自分でしやすくなるという点がメリットが大きくなるでしょう。
最後におすすめできるクラウド会計ソフトと代行型クラウドサービスをご紹介します。
おすすめのクラウド会計ソフト
クラウド会計ソフトのおすすめはfreee(フリー)です。
クラウド会計ソフトの中では、非常に定番であり多くの企業が導入している実績があります。
お試し期間が30日間無料で設けられているので、まずは使用してみてから判断しても良いでしょう。
おすすめの代行型クラウドサービス
代行型クラウドサービスでのおすすめは、スマート経理です。
複数人の経理スタッフがチーム体制で全ての経理業務を正確にスムーズに行ってくれます。
導入企業は、3つのシンプルな作業のみで完結させることができます。
1.領収書などをスキャンしてクラウドでデータ共有
2.必要な情報や確認はチャットでやりとり
3.試算表レポートで経営状態や資金繰りを確認
この簡単な3つの作業のみで、後は経理業務は全て代行して任せることができます。
まとめ
経理業務は会社には不可欠なものでありますが、これからは経理担当者を採用するよりはクラウドを使用する時代です。
もし、経理担当者が退職してしまった、経理の知識がないがどうすればわからない場合は、今回ご紹介したクラウドサービスをぜひ検討してみてください。